サッカーと脳科学
今後、サッカー界において、最重要キーワードになってくるといえます。
現時点で最も、脳のトレーニングに力を入れているのはイタリアの超ビッグクラブ「ACミラン」です。
ACミランは、ミランラボというトレーニング施設の中に「マインドルーム」という脳トレルームを特別につくっています。
そして、その「マインドルーム」の中で選手一人ひとりに毎日20分間の脳のトレーニングを受けさせています。
やはり、資金があると良質なトレーニング環境にも恵まれていますね。
海外の場合、選手が個人的に脳のトレーニングを受けているケースはいくつかあります。
しかし、クラブとして大々的に取り入れているのは「ACミラン」だけです。
最近、オリンピックチームも取り入れるところが増えてきましたね。
今後、ものすごい勢いで取り入れる施設が増えてくると思われます。
それこそ、舞台は「脳の戦い」に移ってくるといって過言ではなさそうです。
日本サッカー界でも結構前は、アルファ波を増やすリラクセーショントレーニングはいくつかの施設で行われていました。
しかし、あまり根付かなかったようです。
それは、うまくリラックスできる選手と、できない選手が存在していたからです。
脳の「覚醒水準」を下げるだけでは、無気力な状態になってしまう選手が多いということです。
どうして、うまくいく選手といかない選手が出てきてしまうのでしょうか?
これも交感神経の理論と同じで、「快適度」が高まっていない状態で、いきなり脳の「覚醒水準」だけをコントロールしようとするからです。
呼吸法で自律神経をコントロールするとき同様に
①脳の「快適度」を高める
②脳の「覚醒水準」をコントロールする
というように脳も二段階でコントロールする必要があります。
「覚醒水準」のコントロールよりもとにかく重要なのは「快適度」なのです。
「快適度」が低い状態でトレーニングをしようとするとケガをするリスクが増えてしまう傾向にありますので少し注意が必要といえます。
逆に、「快適度」が高い状態で日々のトレーニングに打ち込めることができれば、当然、嫌々練習している選手よりもどんどん上達していくことは言うまでもありません。
あと、脳波のトレーニングは、リラックスするトレーニングを徹底的に行った後は、逆にパフォーマンスを上げる脳のトレーニングも必要になってきます。
家でくつろいでいるような状態では試合では反応が遅れてしまうからです。
理想的には、攻守が入れ替わる時に最適な脳波の状態が作り出せるようにすることです。
ずっと集中を保つことは生理学的には不可能ですので、強い集中と弱い集中の使い分けが重要になってきます。
これには、「リラックス」と「活性化」の脳波のトレーニングが必要になってきます。
どちらか一方だけではトレーニングとしては不十分なのです。
筑波大学発ベンチャー株式会社サイバー・ヨガ研究所代表取締役 辻 良史
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