火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
昨日は夜10時に寝ましたので,今朝は3時に目が覚めました.
完全に早朝覚醒ですね.
ヨガは2004年あたりからブームの兆しがあり,2005年以降,本格的なブームが到来し,現在に至っています.
今はブームを過ぎ,定着してきた感じがします.
私は,研究も含め約15年間ヨガに関わってきました.
そしてこのブームの中で,多くの会社がヨガ事業から撤退していくのをみてきました.
現在,どのヨガスタジオもヨガのレッスンで収益を上げているところはほとんどないのが現状です.
これは,単純にヨガスタジオが増えすぎた要因もあります.
ですので,どのスタジオもスクール事業がメインの事業になっています.
あとは,物販など,レッスン以外で収益を得ています.
今の時代,誰でも簡単にヨガの先生になれます.
ヨガの資格を発行する側は,どんどん資格を発行し,インストラクターを増やしていくことがひとつのビジネスモデルですので,それでいいのでしょうが,
たった3,4ヶ月で誕生したヨガの先生からお客さんは果たして学びたいでしょうか?
ヨガの指導者として独り立ちするには,やはり最低3年は必要だと思います.
空手や武道の世界で3,4ヶ月学んだだけで師範になれるでしょうか?
やはり茶帯ぐらいから代行で指導するようになると思います.
※茶帯には平均3年,黒帯は4年以上取得するのにかかります.
やはり,ヨガがすごく軽く見られているように思えます.
ポーズの指導だけなら誰でも指導できます.
しかし,ポーズ以外のところが重要で,それを学ぶのに3,4年かかるということです.
その後,自分が実際に指導し始めて,ヨガを理解するには10年ぐらいかかると思います.
結局,人気の先生にレッスンが集中し,ヨガの資格を取得してもなかなかレッスンを担当できないという事態が起きています.
そのうち,ヨガ人口のうち,お客さんの数より先生の数が増えていってもおかしくないかもしれません.
こういった現状で満足しているのは一体誰なのでしょうか?
それは,資格を発行している主催者側だけです.
それに対し,(社)日本ヨーガ療法学会が認定する「ヨーガ療法士」になるまでには3年かかります.
1年目でヨガの哲学を学び,2,3年目でヨガと医療の関係,セラピーの心得,実習について学んでいきます.
毎回課題も出ますし,中間発表,卒業試験,症例報告,学会発表まで行わなわれます.
また,希望者を対象に,ヒマラヤでの伝統的ヨガの修行会も敢行されています.
これはとても大事なことだと思います.
たった1回,インドの山で修行すると,ヨガは単なるフィットネスではないということを体で体験することができるからです.
私は,2006年にこの講座に参加し,2009年に認定ヨーガ療法士となりました.
当初は200人以上の同期がいましたが卒業時は,60名ほどまでに減っていました.
ここの団体は正しいヨガを教育する最後の砦だと思っています.
実際,統合医療学会でもヨガ部門として認識されているのもヨーガ療法学会のみです.
ヨーガ療法学会の教育プログラムはインドの大学での修士課程のプログラムを日本版に再構築したものです.
ですので,インド中央政府科学技術省が認定した資格となります.
本気でヨガの指導者を目指される方は,是非この講座に参加し,資格を取られることをお勧め致します.
また,どの資格を取ろうか悩まれている方にもお勧めです.
ヨガが単なるフィットネスではなくサイコセラピーだということを十分理解することができます.
今,ストレッチ系のヨガやフィットネス系のヨガが多いですが,そもそもどうしてヨガでストレッチを行う必要があるのでしょうか?
ただ単に筋肉をほぐすためにヨガをするのならそれはヨガではなくストレッチだからです.
また,ダイエット目的でヨガをする場合,筋力トレーニングの方が何十倍も成長ホルモンが出てダイエット効果があります.
ヨガを行うとインナーマッスルが鍛えられ,足や腕が太くならず,引き締まった体になるといわれていますが,それはまずありえません.
インナーマッスルだけ鍛えることは不可能だからです.
インナーマッスルが働く過程で,必ずアウターマッスルが同時に働きます.
結局どうしてヨガで体型改善をする必要があるのか?というところに行き着くといえます.
プロデュースする側は,どうしてヨガで行う必要があるのか?ヨガでないといけないのか?という「意義付」がとても重要になってきます.
これは研究分野でも同じですね.
数あるリラクセーション法の中でどうしてヨガである必要があるのか?
研究をするにあたって,この「研究の意義」が弱いと研究を行うことはできませんし,研究費もおりません.
しかし世の中,あまりにもヨガを単なる商品としてしか見ていなく,哲学がない経営者やオーナーが多すぎますね.
哲学がなくヨガを単なる商品としてしか見てこなかった事業者は撤退していき,今は飲食店等を経営していたりします.
つまり,そういった会社からすると,利益さえ上がれば何もヨガである必要はないのですね.
当然,今,ヨガに関わるビジネスをしている会社の経営者に独自の哲学,熱い想いがないと
ヨガ事業が傾いてきた時にあれもこれも取り入れ,ブレ始め,最終的にはヨガに代わるブームのものと入れ替えて売っていくということになります.
今,大企業として存在する会社は,創業者の熱い想い,哲学があったからこそ,周りからの支持・共感が得られ今日まで発展してきました.
しかし,今のヨガの世界は,何かお客さんに目が向いていないように思えます.
男性がヨガに興味を示さないのも,雰囲気や体験よりも
このヨガを受けることによって自分がどう変わっていけるのか?というトレーニング効果をより重視するからです.
つまりオシャレな空間を演出しても実際にメンタル面での改善効果が期待できないと継続しない傾向にあります.
本物志向の方がそれだけ男性には多いということです.
先日,ある方のブログで「本物」とは?ということで議論されていました.
個人的には「本物」とは,その先にある深い世界を知っている高い情報量を持った人たちのことだと思っています.
ここでいう情報とは単なる知識だけでなく,経験からくる知恵も含みます.
職人,芸術家,武道家の中の一流と呼ばれる人たちは,とても深いレベルでの情報を持っています.
ただし,手とり足取り教えてくれる先生ではありません.
それは,「習うより慣れろ」の世界だからです.
そして弟子が誤った方向に行きかけた時にだけ修正をしてくれる存在だと思います.
ですので,自分が何か極めたい場合は,高い情報量を持った先生に習うことをお勧めします.
まあ,本当の良師をみつけるまでが長い道のりなのですが…
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
⇒「サイバー・ヨガ 」ブログ
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