火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
昨日は,空手道「禅道会」様でのヨガ指導でした.
昨日で三回目ですが,皆様かなり身体内部への意識が高まってきています.
こういった身体意識を高め,「今ここ」に集中するトレーニングは,スキルトレーニング,ウェイトトレーニングでは得られないものです.
ですので,他の選手と最も差が出る部分といえます.
武道の世界では,「心・技・体」というように「心」が一番先にきており,それだけ重要視されているのだと思われます.
しかし,心を鍛えるために具体的なトレーニングを積んでいる団体は皆無といえます.
ヨガは畳一畳あればどこでもできますので是非とも多くの団体で取り組んでいただきたいと思っています.
昨日の指導内容は,パフォーマンスの向上を目的としたヨガでした.
まずは,「今」に集中するための呼吸法からスタート.
『呼吸最適化プロファイル』で分析済みですので,自分に合った呼吸ペースで呼吸法を行います.
もちろん,ゆったりした呼吸法をすれば,リラックスはできるのですが,
細かく分析を行わないと,最大限のリラクセーション効果は得られないということです.
リラクセーションにも科学があるのです!
「火の呼吸」も欠かせません.
「火の呼吸」は,丹田を強化し,心肺機能を高め,デトックス効果もあります.
「火の呼吸」をするとその直後に握力が増加するという論文があり,実際に私も計測したことがありますが,本当に高まりました.
ある陸上部では,短距離走のランナーが走る直前に行うことでスピードアップにつながったという実践報告もあります.
これは「火の呼吸」により,脳(脳幹網様体賦活系)の興奮が高まることにより起こるのだと思われます.
「火の呼吸」のトレーニングを積んでいくと,お腹の熱がまず発生するようになります.
この熱量はどんどん高まっていくことになります.
その熱エネルギーを脳まで運ぶために骨盤,背骨を様々な方向に動かしていきます.
動かしている時の内部への意識集中が大切です(※指導を要します).
チャクラは背骨の前に位置するため,背骨を積極的に活用することで活性しやすくなります.
骨盤と背骨の周りの筋肉が癒着で固まっているとなかなかうまく動かすことができず,結果,チャクラへの刺激も弱まってしまいます.
ですので,ある程度のアウターマッスルの柔軟性は必要になってきます.
このエクササイズは,尾てい骨に眠る気(クンダリーニ)を脳まで運ぶため,かなりスピーディーに動かします.
「クンダリー二ヨガ」は,それだけパワフルなヨガなのです.
①背骨の運動,②呼吸,③チャクラへの意識,これらの3つの相乗効果により各チャクラが爆発を起こしていきます.
チャクラを目覚めさせるには,臍下丹田のエネルギー量を事前に高めておく必要があります.
エネルギー量の高まりと,身体内部への意識の高まりが見えない世界を見えるものにしてくれます(“気”の「見える化」).
それ自体は重要なことではないのですが,東洋医学的には「気・血・水」の循環は心身の健康においてとても大切なことなのです.
伝統的なヨガの理論では,肉体(食物鞘)の内側には,気の身体(生気鞘)があるとされ,
肉体面に多大な影響を与えていることが経験的に伝えられています.
“気”の力が肉体に影響を与えているせいなのかは分かりませんが,
ヨガの鍛錬者の「心拍変動」は一般の方に比べ,かなり高い値を示します.
これはアクセル機能としての交感神経と,ブレーキの役割としての副交感神経の反応性が良いこと示しています.
今,副交感神経が一種のブームですが,副交感神経の手入れだけに目が奪われると,自律神経のバランスは悪くなっていきます.
自律神経は,二つで一つだからです.
自律神経バランスは,免疫系にも大きく影響を及ぼします.
副交感神経だけを鍛えるのは,ボクシングで例えるなら,押す筋肉が重要だからと,伸筋群だけを鍛えるという行為に似ています.
これは一昔前まで信じられていて実際に行われていましたが,伸筋と屈筋はお互い拮抗するようにしてバランスを保っています.
どちらだけを高めると一方の筋肉にひずみが起きてきて,怪我の原因となります.
短距離ランナーに多い,太ももの後ろの筋肉の肉離れの原因の多くはこれに該当します.
私たちの身体は何かの機能が亢進するともう一方の機能がバランスを保つように活性化することが分かっています.
専門的には「ネガティブフィードバック」と呼ばれますが,両方の機能を高めておいた方が身体の負担にならなくて済むということなのです.
交感神経と副交感神経は,どちらも大切です.
特にアスリートや格闘家であれば,「闘争-逃走」本能を司る交感神経の高まりはとても大切な機能です.
交感神経の機能のおかげで我々の先祖も生き残ってこれたのです.
ターボエンジンのように一気に加速できる交感神経と,急ブレーキ可能な副交感神経…
…「無敗脳ヨガ」では,「火の呼吸」とリラクセーション用の呼吸をバランス良く配合しているのは上記の理由からなのです.
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
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