火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
アスリートにおいてとても重要な能力に反射神経などの「反応速度」があります.
問題は,ただ速く動ければ良いという単純なものではありません.
例えば野球であれば,球に反応するだけならストライクだけでなくボール球にも手を出してしまいます.
(トレーニング画面: ストライクの時だけ素早くボタンを押す)
ストライクとボールが混ざり合って投球されるため,バッターは,バットを降るギリギリまで判断に追われます.
(トレーニング画面: ボールの時は誤ってボタンを押さないように注意)
イチロー選手は以前,反応速度が高まった分,ボール球にも手を出してしまういる自分がいて厄介だともらしていました.
これは,的を得た表現だと思いました.
といいますのも,反応速度は実行動作だけを高めてはダメで,それを制御する能力も同時に必要とされるからです.
つまり,球が飛んできて,それに反応しつつも,ボール球だと素早く判断し,手を出さないという能力です.
この実行と制御は前頭葉でコントロールされています.
ですので,前頭葉をよく鍛えておかないと,相手のフェイントなどにも引っかかってしまうリスクがあります.
「サイバー・ヨガ」には,その反応と制御をとことん鍛えることができる
反応速度と脳波トレーニングを組み合わせたアスリート専用のトレーニングプログラムがあります.
ボタンを押した瞬間の反応速度や正誤率,脳波をはじめとする生体情報が分析できます.
このトレーニングソフトは海外のオリンピックチームで使用されているものですが,国内では当スタジオのみが取り入れています.
このソフトは大変素晴らしいソフトです.
反応速度を高めるためのコンピューター制御されたトレーニングプログラムが豊富に組み込まれ,
その時の脳波や呼吸,心拍,筋肉の活動状態もリアルタイムで計測可能だからです.
デジタルビデオと同期させてアスリートの表情や動作も同時に記録できます.
ですので,どの動作の時にどういった生体反応を起こしていたのかなどの情報が瞬時に得られます.
例えばミスを犯したあとどれくらいそれを引きずっていたのかを検討したい場合は,表情とその時のストレス反応を見れば一目瞭然です.
このソフトはアイディア次第で様々な状況を推定したトレーニングが可能といえます.
(陸上選手(短距離走)のトレーニング活用事例)
「○」が画面に現れた時にだけフットスイッチを素早く押す(実行).
「×」の時は,身体を動かさない(制御).
このトレーニングにより,反応速度を高めるだけでなく,フライング防止のトレーニングにも役立ちます.
生体計測機器と同期した専用のハンドスイッチとフットスイッチを活用することで,
どの時点でスイッチが押されたのかが100分の1秒単位で分かります.
合わせてその時の筋肉の緊張状態や,脳波の周波数成分も分析可能です.
これによりボタンを押す瞬間にどこに力みが出ているかなどの分析も行えます.
実践で使えるように反応速度を高めるには,実行系だけでなく制御系も鍛える必要があります.
それには前頭葉を徹底して鍛える必要があり,
鍛えられたかどうかを確認するには実際の反応速度の向上だけでなく,それに伴う脳波分析も必要になってきます.
ソチオリンピックをご覧になってお気づきだと思いますが,
トップアスリートの世界は0コンマ何秒のズレが大きなズレを生み出してしまいます.
そのズレを生み出してしまう多くの原因がケガや天候などの環境的要因を除けば,
プレッシャーによる脳の「扁桃体」の興奮が推測されます.
ですので,トレーニングの段階からプレッシャーを与えた状態での反応速度を高めるトレーニングが必要になってきます.
いずれにしましてもヨガで脳から筋肉への出力系を正常化させるトレーニングがベースとして必要になってくることはいうまでもありません.
東京都 港区 田町/三田【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
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