錦織圭選手,いやぁ本当にやってくれました!!
今回の相手は世界ランク1位のジョコビッチ選手でした. 立ち上がりは,やはり負けられないプレッシャーから,ジョコビッチ選手の動きは硬かったです.
そこは今勢いのある錦織選手が逃すはずもありません.
しかしそのまま勝たしてくれないのが世界No1です.
つづく2セット目は息を吹き返し,あっさり取られました.
やはり今回の試合の山場は,第3セットのタイブレークでしょう.
ここでお互いダブルフォルトをするなどプレッシャーはピークだったと思います.
しかし,ここでも攻め抜いた錦織選手が結果的に取ることになりました.
ここら辺は,今のコーチで戦略家でもあるマイケル・チャン氏と常にイメージトレーニングを行ってきたのだと思います.
そして,決定的にジョコビッチの戦意を奪ったのは,第4セットの第1ゲームでのブレークに始まり, 次の錦織選手のサービスゲームを0-40から逆転で失ったことでしょう.
ここでほとんど心が折れて,頭の中に「負け」がよぎり始めたように思えます.
といいますのも,このゲームの後,コートチェンジの際,二人のオーラの大きさがかなり違って見えました(本当に!).
ジョコビッチ選手は今までマッチポイントを握られても逆転してくる百戦錬磨の選手です.
流れを変えるために様々なことを行いポイントを奪い返してきましたが,
今日の錦織選手のここ一番での勝負強さを上回ることはできませんでした.
ここぞという場面でほとんど後ろからの1発エースでした. テニスは個人球技の中で1,2を争う厳しい世界です.
テニスに詳しい方ならお分かりだと思いますが,10年,20年前なら日本人男子の場合,
グランドスラムの本戦に出られるだけでもかなりハードなことであり,1勝するならかなり話題になっていた時代でした.
それが日本人選手がグランドスラムの大会で決勝までいってしまったのですから本当に信じられません.
夢を見ているようです. もう錦織選手に迷いはありません.
とことんアメリカで暴れてきてください!
P.S 世界ランク1位のジョコビッチ選手といえども やはり負けられないプレッシャーは相当パフォーマンスを落としてしまうのだと改めて気づかされました.
勝負の世界では,「今ここ」での集中力,没頭力が命ですね.