ビリヤード・トッププレーヤーのメンタルの強さに迫る!
本日は,ビリヤード専門誌『QUE'S』11月号掲載分の測定日でした.
内容は,様々なトライアルやプレッシャーがかかった状態でのトッププロのプレー中の精神生理学的変化の測定です.
心理アセスメントや気分指標もかなりとりました.
これにより,生理面,心理面,両方からの考察が可能になります.
単純にショット前後の心身の変化も細かく分析が可能です.
かなり本格的な測定となりました.
実験では,きちんとした測定,分析,取付はもとより,
きちんとしたプロトコルと被験者の管理がとても大切です.
(※前頭部に巻いているのは筋電計.ストレス時に筋緊張を起こしやすい前額部と肩の僧帽筋につけるのが一般的)
近年,前頭部に取り付けた簡易型の脳波計による計測がテレビなどで度々行われていますが,
前頭部での脳波測定はほとんどが表面筋電図,つまり表情筋の信号がかなり入り込んでしまい,実際は計測が困難です.
さらに簡易型の脳波計では,本格的なものと異なり,サンプリング率,つまりセンサーの感度がそもそも低いのきちんとしたデータ取得が困難です.
また,何の処置もせず,脳波計を取り付けるのは無謀なことで,
測定前には頭皮や,耳たぶなど,電極を取り付ける部位はかなり磨いて皮脂を取り除き,抵抗値を下げる必要があります.
ヨガのアサーナ中の脳波計測もほぼ無理です.
頭部の位置が安定するようなアーサナでも筋肉の影響と汗による影響で計測困難です.
仮にノイズを除去して行った場合でも,アーサナ中と安静時などを比較した場合,
閉眼なら閉眼,開眼なら開眼で条件をそろえないと,どちらか一方の場合のみ閉眼だったりするケースがかなり見受けられますので,
それは閉眼による覚醒水準の低下とアルファ波の出現であり,リラクセーションとは言い切れないといえる場合が多々あります.
当スタジオは計測・分析を得意としております.
正確な分析により導き出された精神生理学的特性によりニューロフィードバック(脳波トレーニング)のトレーニング内容を決定していきます.
ニューロフィードバックの取り付けも簡単ではなく,それ以上にプログラムの選択が困難です.
最新のテクノロジーといえでもそれを取り扱うのは人であり,それは漢方やアーユルヴェーダによる伝統的な診察と処方と同じなのです.
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【ビリヤード・トッププロの土方プロと記念撮影】
ヨガ×最新テクノロジー『サイバーヨガ』