『月刊ゴルフダイジェスト』5月号 掲載!
今発売中の『月刊ゴルフダイジェスト』5月号に私のインタビュー記事が少し載っています.
テーマは「ビビリ」です.
「ビビリ」とは,学術的には,「闘争-逃走」反応と呼ばれるストレス反応です.
脳の視床下部が興奮し,交感神経の活性化と,副腎皮質からコルチゾールが分泌されることで緊急事態に備えようとする防衛本能です.
心臓がドキドキし,手に汗をかいてきます.
ゴルフ現場で,こういう症状が出てくれば,吐く時間を長めにした呼吸法が効果を発揮します.
一方,人間や動物にはホメオスタシスという体内の状態を一定に保とうとするシステムが備わっています.
つまり,交感神経が活性化すれば,それに対して副交感神経もバランスを取るために活性化しようとします.
この反射作用が強く働き過ぎる方の場合,プレッシャーを感じる場面で眠気や集中力の低下を招いてしまいます.
このタイプの方は,可能であれば,火の呼吸のような速い呼吸法か,吸う時間を長めにした呼吸法が効果的です.
脳波でいえば,こうしたタイプは,「高覚醒」タイプと「低覚醒」タイプに分けられます.
このブログでも再三書かせていただいておりますが,自分がどのタイプなのか?
その見極めがないまま,こうした自己コントロール法を活用してもパフォーマンスは上がりません.
皆に深呼吸が良いわけではないのです.
漢方やアーユルヴェーダでは,まずはじめに体質の判別を行い,体質別の処方やトリートメントが行われます.
メンタルの分野は,それに比べ,まだまだ後れを取っていると言わざるを得ません.
脳のタイプは,「ストレスプロファイル」と呼ばれる脳波と自律神経分析で明確に判別しますが,セルフチェックでもある程度把握可能です.
詳しくは拙著『最強のメンタル』をご参考下さい.
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