これが,メンタルを強くする4つのステップです.
まず①分析により,現在の心身の状態をしっかり把握する必要があります.
そのためには,下記項目を行います.
例えば,アスリートであれば自分は本番で強いタイプなのか?弱いタイプなのか?を科学的に分析する必要があります.
もちろん分析など行わなくてもご本人が一番そのことは理解していると思います.
しかし,本番で弱いという場合において,何が本番でのパフォーマンスを邪魔しているのか?その要因は人ぞれぞれ異なってきます.
自律神経的な要因であったり,脳波であれば注意を散漫にする脳波が多いのか,緊張を生む脳波の成分が多いのかなど様々です.
近年の研究では,本番での強さを左右しているのは遺伝子による影響と考えられています.
緊急事態になると人間の脳内には大量のドーパミンが放出され脳を活性化しようとします.
このときに大量のドーパミンをうまく処理できるタイプの遺伝子を持っている人は
「戦士型」と呼ばれ,持っていない人は「心配性型」と呼ばれています.
「戦士型」は,パニック時に発生する大量のドーパミンを素早く処理し,計画から実行という脳内処理がスムーズに行えます.
一方,ドーパミンの分解が「心配性型」は,ストレスによって大量に脳内に発生したドーパミンを処理しきれず,フリーズ状態になってしまうことが推測されています.
これらの遺伝子の違いは,当然ストレス時において自律神経や脳波にも影響を与えることが考えられます.
自分はどちらのタイプなのか?それらを心理分析,インタビュー,生理検査により詳細に分析しなければ,どのトレーニングによりメンタルが改善するのか?そのプランがうまく立てられず,結果,試合本番でのパフォーマンスの向上に結びつけることができません.
自分がどういったタイプなのかが分析できれば改善に向けてトレーニングを開始します.