火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
今日は,あるヨガの先生の『呼吸最適化プロファイル』を行いました.
しかし,どれもうまく測定できないという結果に終わりました.
今,何ともいえない敗北感です…
データ自体は測定できましたが,この呼吸が合ってるのかな?というご本人の感想とデータから分析を試みましたが,
良いと思っていた呼吸データが実際は良くなかったり,良くないと思っていたものが案外良いデータだったりしました.
どうしてこういったことが起きたかといいますと,全ては呼吸に対する「慣れ」の問題でした.
ヨガは流派によっては,腹式呼吸よりも横隔膜上部の肋間筋を引き上げるイメージで呼吸法を行う流派も結構あるようです.
プロファイルで採用しているのは腹式呼吸です.
それは,実験として行っている側面もありますので,腹式なら腹式で統一する必要があるからです.
通常,このプロファイリングを行っているときはそこそこ時間が長く感じる傾向にあります.
しかし,今回の先生は,全てにおいて「もう少し長く呼吸法をしていたかった」というコメントを残されました.
そして,データをみてみると実際,全て後半部分から状態が良くなっていました.
つまり,後半部分でようやく呼吸法のコツをつかみ心地良くなっていったのだと思われます.
しかし,測定前にはきちんと呼吸法の練習時間を設けましたので,どうして測定と同時に呼吸法がうまくいかなかったのかという疑問が残りました.
それは,練習をしていたときは呼吸センサーを巻いていませんでしたので,いつもと変わらない呼吸筋を使って呼吸法を行えていたからでした.
しかし,お腹に呼吸センサーを巻いた後にあまりうまくセンサーが反応していなかったので,
私が「もう少しお腹をしっかり使って呼吸法を行ってみてください」と指示したのが全ての誤りでした.
そこから無理にお腹を膨らませようとした結果,
いつも行っている呼吸法とは別のものとなり,後半部分でコツをつかむということが繰り返されたのだと思います.
そういえば,あるヨガの先生を測定した時も「久しぶりに腹式呼吸をした」という言葉が思い出されてきました.
バイオフィードバック分野では,仰向けの姿勢でお腹に本を載せ,徹底的に腹式呼吸をマスターさせます.
一般の方には肩などの上半身に力みが入らないように腹式呼吸を勧めますが,
ヨガ鍛錬者においては,流派間によって呼吸法が異なるため,自分が最も心地良い状態で呼吸法を行うことが自然だと思いました.
こういった流派間の違いを埋めるべく,次回からは,お腹と胸にそれぞれ呼吸センサーを巻き,呼吸ペーサーに従って自然に呼吸をしてもらおうと考えています.
無理に腹式呼吸で行った結果,メンタルヘルスが悪化しては本末転倒ですし,
私が知りたいのは,あくまでも鍛錬者における1分間の最適な呼吸回数だからです.
ですので,そこに腹式,胸式という概念を無理に入れるべきではないという結論に達しました.
今回のケースでは,「不慣れな呼吸法」が招いた結果でした.
終わってみれば,そんなものかと思いますが,はじめは何が問題なのかさっぱり検討がつきませんでした.
しかし,こういった些細なことが自分の経験の糧となります.
私は,呼吸法の合間に必ず「今どのような感じがしますか?」ということを聞きます.
こういった,実習者本人へのインタビューが今回のようなケースの時にとても役に立ちます.
その時に語っていただいた感想とデータを照らし合わせることで原因が浮かび上がってくるからです.
いずれにしても,人間のメンタルや呼吸という世界はとても奥が深いものです.
結局のところこういう壁にぶち当たってそれを乗り越えることが自分の成長につながるのだと思います.
色々なことから知識をインプットすることはとても大切ですが,
自分で行動してみて失敗してそれを克服する体験ほど大切な学びはないと思っています.
東京都 港区 田町【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
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