火の呼吸で一生負けない脳をつくる無敗脳ヨガ道場の辻です.
ヨガの指導者には,理論だけでなく,自分自身の体験を通じたレクチャーが望まれます.
教えることがメインになってしまい,自分自身のトレーニングが少なくなってしまうのは本末転倒といえます.
しかし,この「教える」という行為は自分自身の気づきを促し,成長させてくれる行為でもあります.
クンダリーニヨガのマスター故ヨギ・バジャン師も他人に教える過程で自分自身の成長につなげることを重視していました.
ですのでヨガを習って間もない段階でも「明日はあなたが皆にヨガを教えなさい」と急におっしゃいます.
今になると「実践の教え」を伝えたかったのだなと思っています.
丹田呼吸,火の呼吸,バンダ…
普段何気なく使っているテクニックでもいざ人に教えようとなるとなかなかうまく伝えられないことに気づくと思います.
はじめは皆そうですし,そのもどかしい時期を経験してやがて分かりやすいレクチャーが行えるようになっていきます.
私のスタンスとして,アスリートであればヨガは毎日トレーニングの一環として行われるのが望ましいと考えています.
それは,ヨガは単なる肉体としてのトレーニングではなく,心の強化が主な目的だからです.
伝統的なヨガの理論では,人間には5つの身体が存在し(人間五蔵説),ヨガはこの5つの身体全てを鍛えるメソッドが存在します.
肉体における筋力トレーニングやメンタルにおけるメンタルトレーニングでは,
この人間の本質に関わる領域を鍛えることはできず,表面部分を構成する領域しか鍛えることができません.
ヨガは,とても深い部分でのトレーニングになり,感覚が命です.
そういった理由から自宅で毎日取り組んでいただくことをお勧めしています.
ですので,本来ヨガ指導者の役割は,クラスの空間づくりだけでなく,
ヨガを継続して行えるように生徒さんのモチベーションを高めることにあると考えています.
テクニックに関しては,毎回基本の部分を徹底的に深め,修正,確認するだけです.
重要なのはテクニックの数ではなく,一つ一つの技法をいかに深められるかです.
そしてそれらを継続する力です.
ヨガをやらないと気持ちが悪いという感覚が芽生えてしまえばOKです.
ただ人間は忘れやすい生き物であり,指導者は定期的に生徒さんの心の火を灯す必要性があります.
私の場合,メンタルや脳,自律神経,マインドフルネス,ヨガ哲学に関する話を交え,
「だから今の自分たちにとってヨガはやはり必要なんだ」と再認識してもらうことに注意を向けています.
ヨガを薬と例えるなら飲んでもらわないと効かないからです.
それも強要することなく,自分の意志で飲みたいと思ってもらう必要があります.
再三お伝えしているように,無理に強要して行ってもらった場合,勉強同様にほとんど効果が得られません.
本人の中でやる気が起こらないのはガイダンスに失敗しているケースがほとんどです.
①ガイダンスで興味を持ち,②実際に体験し,③効果を感じ,④ファンになる.
こういった流れでヨガを自分でも行いたいという心が芽生えてきます.
女性の場合,はじめからヨガに対して前向きな考えがあるため,それほど①は重要ではありません.
しかし,男性のクライアントさんやアスリートを対象とする場合,①はとても重要な意味合いを示してきます.
それは,ヨガは女性が美容目的で行うストレッチのようなイメージがあるからです.
その先入観を取り除くのに膨大なエネルギーが必要になります.
ヨガを行うことでメンタルが強化され,パフォーマンスが向上し,
本番でも負けないメンタリティーが確立できるとは到底イメージできないからです.
ですのでまずは,実際の数値化・視覚化された科学的根拠を見せる必要があります.
男性のアスリートやミュージシャン,エグゼクティブをファンにするには
女性の10倍難しいとお考えいただければ分かりやすいかもしれません.
皆様,様々な事に取り組み,限られた時間の中で自分にとって最適なものを常に探し求めているからです.
私は,本人の感覚,体験,気づきをものすごく大切にします.
一方で自分自身がどれだけ上達したのかという一種の腕試しの場(サイバーヨガ)を設けることで,
トレーニングの効果を積極的に「見える化」しています.
トレーニング効果を「見える化」させることで,日々のヨガトレーニングのモチベーションが高まるからです.
さらに,今の自分自身の状態をしっかり観察し,合わせて科学的データと照らし合わせることで様々なことが明らかになってきます.
科学的データはある人から見れば単なる数値ですが,そのデータの背後には人間の深層心理が大きく関与しているのです.
昔,UFCという「なんでもあり」の格闘技イベントでホイス・グレイシー選手が無傷で優勝しました.
このようにヨガが競技現場でも本当に役立つのなら何かしらの形で証明する必要性があると私は考えています.
単に健康増進に役立たせるというものとは異なり,実際の競技現場で役立たせるということは至難の業なのです.
それこそ「なんでもあり」に対応できるヨガ である必要性があります.
当スタジオでは,想像しうるあらゆる状況を想定したトレーニング・プログラムを構築しております.
競技にヨガを役立たせたいと思っている方は,どうぞ一度お問い合わせください.
東京都 港区 田町/三田【無敗脳ヨガ道場】辻でした.
⇒「サイバー・ヨガ 」ブログ
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