本日は,宮城県仙台第一高等学校(スーパーサイエンスハイスクール指定校)の高校生たちが校外授業としてはるばる宮城県から来てくれました!
こちらの高等学校は,校外授業として毎年班に分かれて,自分たちの関心がある企業を訪問して研究活動に役立たせる取り組みを行っています.
今回,私の所に訪問してくれたのは4名の野球部所属の高校生達です.
心拍数とパフォーマンスの関係について研究を行い,
緊張状態に陥ったとき,心拍数をコントロールし,ベストなパフォーマンスをすることを目的にしているそうです.
今回は,実際にストレスが加わると,呼吸や心拍,手の汗,温度がどう変化するのかを測定機器を装着して体験してもらいました.
ゲームなどの精神作業をすると,交感神経が活性化し,手の汗は増加し,ゲームが終わると低下します.
目を閉じるとそれだけでもリラックスし,さらに手の汗は減ります.
手の温度はその真逆の動きをします.呼吸法をするとリラクセーション反応が持続し,手のポカポカ状態が続きます.
一番下の緑線,赤線,青線はそれぞれ自律神経バランスが整った状態,副交感神経,交感神経の周波数帯域のパワー値を表していますが,基本的に緑線に注目します.
ゲームすると自律神経バランスが崩れ,目を閉じたり,呼吸法をすると回復しているのが明瞭に「見える化」されていますね.
こうしたことは教科書で勉強するよりも実際に体験してデータを眺める方がはるかに勉強になります.
呼吸法を行うことで自律神経のバランスが整うことも実際に体験してもらいました.
すごく専門的な話になってしまいますので,かみ砕いて話しますと,循環器系の特性から10秒に1回(5秒で吸って5秒で吐くetc)の呼吸をすると,自律神経バランスを表すLFという成分のパワーが簡単にアップします.
どなたでもLF成分はアップします.しかし,正確には最大限LF成分の値を高めるには自分に合った呼吸ペースでの呼吸法を行う必要があります.
身体や心臓の働きが個々に違うように,人によっては4秒で吸って4秒で吐く方が,6秒で吸って6秒で吐く方がLF成分が高まる場合があります.
私の所では,『呼吸最適化プロファイル』というサービスで個々の最適呼吸ペースを割り出しております.
自分にとって最適な呼吸ペースが分かったら,専用のデバイスを使用することで,自宅にて最適呼吸法が行えるようになります.
…
あとは,ストレス状態でもうまくリラックスできる方法や,実践的なマインドフルネスに関するレクチャーをさせていただきました.
皆さん良い笑顔ですね^^
少しでも皆さんの東京での良き想い出として刻み込まれ,そして将来私と一緒にスポーツバイオフィードバック分野を盛り上げてもらえれば嬉しい限りです!