フリーライターの太宰様が禅道会東京の西川道場長とお越しくださいました.
当スタジオの説明と無敗脳メソッド,ヨガとメンタルトレーニングなどのお話をさせていただき,
その後,実際にプログラムの触りの部分だけいくつか体験していただきました.
腹式呼吸,火の呼吸,バンダの練習風景
腹式呼吸は,簡単そうで実は結構難しいものです.
モダンスタイルのヨガに多い肋骨を引き上げて体幹を安定させる胸式呼吸は当スタジオでは採用しておりません.
それは,肩に力が入りやすく,胸の圧迫を生み,リラクセーションには不向きだからです.
ヨガの完全呼吸はお腹と胸の両方で呼吸を行いますが,たくさんの酸素が吸える代わりにやはり緊張を生んでしまう傾向にあります.
元々は空気中の気(プラーナ)をたくさん取り入れてパワーアップすることが目的でしたが,
それに関しては「火の呼吸」で充分行えていますので,こちらも不採用です.
リラクセーションに関しては,断然に腹式呼吸の方が良いのは生理学的にも明らかです.
心拍変動呼吸のトレーニング風景
心拍の波形に合わせて呼吸を行います.
人によって心拍の働きが異なりますから本来リラクセーションのための呼吸のペースも様々なはずです.
一律的に皆同じ呼吸を行った場合,ある程度リラックスはできますが最大限のリラクセーション効果を得ることは不可能です.
大切な試合の前であれば,この僅かな違いが結果を大きく左右することはいうまでもありません.
…最適な呼吸ペースで呼吸を行うとどのような変化が現れるのか?…
圧倒的に多い意見として,眠気がなくなり,すっきりして,体中がポカポカするといった体験談です.
わずか0.5回,呼吸回数を少なくしたり,速くしたりすると眠くなったり,手がしびれたりするのでとても面白い現象ですね.
心拍変動呼吸は今後間違いなく国内のオリンピック代表選手が行うようになります.
これは,海外のオリンピックチームの流れからも当然の流れです.
しかし,それは正しい腹式呼吸が身についてこその最新トレーニングです.
やはりベースにはヨガが絶対不可欠です.
呼吸法の習得目的だけでなく,ヨガは自分で行えるメンタルトレーニングとしては最高の技法体系を用意しています.
やればやるほど,奥深さが出てきます.