共に脳波を指標とした分析という点においては同じです.
違いは,電極の数と目的です.
ストレスプロファイルでは,脳波の平均値を表すとされている頭表のCz(正中部)に電極を1つだけ取り付け,QEEGでは約19個のセンサーを取り付け,分析を行います.
当スタジオでは,脳波分析はあくまでも覚醒水準の分析のみに役立つものと認識しており,それ以上でもそれ以下でもないというスタンスです.
実際,研究機関や医療機関で最も使用されるのは睡眠研究の領域です.
QEEGなどによる多チャンネル式脳波分析による脳のマッピングは華々しいですが,まだまだ精神疾患との関連性を裏付けるには限界がある状況といえます.
大学病院などでも本格使用されず,fMRIによる診断を越えることは現状ではほぼ不可能といえます.
当スタジオでは,安静状態とストレス状態での脳の覚醒水準の変化を割り出すことが主な目的であり,
他の脳部位への電極の取り付けを増やすことよりも,その分を,心拍や呼吸,発汗,筋電図などの自律神経分析に割り当てています.
さらに,脳波による生理学的分析だけでは,不十分と考え,
クライエント様への綿密なインタビューと,2種類の心理アセスメントによる三本柱の精神生理学的メンタル分析に取り組んでいます.